疲れやすい人必見!食べても栄養失調…「新型栄養失調」とは?【9割の人が栄養不足で早死にする】
タイトルに惹かれて読み始めた。一人暮らしをしていると栄養面を全て自分で管理できるので、より詳細に管理したくなってくる。
どんな食事を摂れば健康で栄養不足にならないのか。
9割の人が栄養不足で早死にする -溝口徹-
「新型栄養失調」とは
1日3食食べているのに、栄養が足りていないことから「新型」と呼ばれている。高齢者や若い女性に多いとされる。
分子から整合する?!
健康療法(オーソモレキュラー)はノーベル賞を二度も手にしている博士が生み出した療法だ。
オーソモレキュラーとは日本語では「分子整合栄養医学」と訳される。細胞レベルからの栄養に着目した医学であるということだ。
必要最低限の栄養しかとれていない日本人
オーソモレキュラーで日本人を見ると必要最低限をクリアするレベルでしか栄養をとっていない人が多いという。
また、一人一人必要摂取量が異なる。それを自覚できていないため快適に生活レベルを送るのに必要な栄養が足りていない人が多いという。
厚生省が発表している1日の必要な栄養摂取量は「病気にならない最低基準」ということをしっかりと理解する必要があるとする。
何もしていなくても体の維持のためにたくさんのエネルギーを使う。それに加えて今の現代はストレス社会と言われている。
体を動かすだけでなく、頭を使うことにもたくさんのエネルギーが必要となる。また、ストレスでも特定の栄養素が使われ足りなくなる場合が多いと言う。
そんな生活で必要最低限の栄養だけでは栄養失調になってしまう。
じゃあ食事をたくさん摂ればいいのかと言われたらそうではない。カロリーと栄養の違いを説明できる人がどれだけいるだろうか。
カロリーと栄養は違う!
1カロリーとは1気圧の元で1グラムの水を摂氏1度あげるのに必要なエネルギー量。
栄養とは全く違うため、カロリーオーバーの食事をしていても栄養不足にはなると言うのだ。
ではカロリーが入らないかと言うとそうではない。カロリー不足では体にとって重要なたんぱく質を分解、合成することができなくなる。
栄養と呼ばれるものは5大栄養素
- 糖質
- 脂質
- たんぱく質
- ビタミン
- ミネラル
また食物繊維を含み6大栄養素とも言われる。このうち糖質、脂質、たんぱく質が3大栄養素と呼ばれ、生命を維持するためのエネルギー源となる。
食物繊維を含む6大栄養素全てきちんと摂らないといけないかと言うとそうではないようだ。
3大栄養素とは取らなければならない栄養素ではない!
生命維持に必要なエネルギーに変わることができる栄養素をあげているだけで、必須3大栄養素ではないと言うのだ。
糖質は摂らなくても良い
脂肪と聞いたら脂、肉の脂身や他の脂質の取りすぎのイメージがある。
著者が言うにはそうではないらしい。糖質がグリコーゲンに変えられ、その余分なものが脂質に変換されて蓄えられる。それが内臓脂肪になると言うのだ。
これは初耳だった。だからビール飲みまくるとお腹が出てくるのか。
もちろん内臓脂肪が全て糖質からできていると言うわけではない。
糖質は必ず摂取しなければいけない栄養素ではない。
むしろ糖質は害が多いと言う。著者は糖質を極力減らす食事を推奨している。
タイプ別の足りない栄養素
一部を紹介する。
疲れやすい場合
栄養学の観点から見ると主に3つのタイプに分かれるそうだ。
- 低血糖タイプ
- ビタミンB群欠乏タイプ
- 副腎疲労タイプ
低血糖タイプ
食事の後数時間で強い疲労感や眠気が襲ってきたり、甘いものを食べると元気が出るがまたすぐに元気がなくなる。
そんな人は低血糖タイプであることが多いと言う。
低血糖タイプは甘いものを食べると一時的に元気になるが、すぐに元気がなくなり、また甘いものを食べると言う中毒気味になりやすい。
低血糖タイプであれば、糖質を減らしたんぱく質を多く摂取することが大切だと言う。
また糖質を摂りすぎるとその代謝のためにビタミンB群が過剰に消費されると言う。低血糖タイプは次に紹介するタイプも同時に陥っている場合が多いと言う。
ビタミンB群欠乏タイプ
毎週木曜日ごろから疲れがたまり、土日はゴロゴロしている。疲れてくると筋肉のハリやコリが強く出る。
そんな人はビタミンB群欠乏の可能性が高いと言う。なんだか普通の疲れのようにも感じる。結構な人が当てはまるのではないだろうか。
ビタミンBをはじめとする葉酸やナイアシンなどのビタミンB群は脂質などのエネルギー源をエネルギーに転換するときに欠かせない栄養素。
これらが欠如するといくらエネルギー源があってもエネルギー不足になる。
このタイプの場合は肉を摂取すると良いと言う。
脳の疲労も感じやすくなるようで、やる気のなさやだるさは肉を食べることで改善される可能性が高いと言う。
副腎疲労タイプ
朝から午前中の疲労感が強く、夕方からは割と回復する人がこのタイプに多いと言う
日々のストレスによってホルモン生成を司る副腎が疲弊する。副腎の機能が低下し、疲れやすさだけでなく、免疫力も低下する。風邪をひきやすくなったり、治りにくくなると言う。
このタイプはビタミンCを継続的にたくさん摂るといいと言う。
感想 海外のスポーツ界の名言は…
「最後の1秒を決めるのは、努力でも才能でもない。栄養だ」
こんな名言があるくらい。栄養によって体が変わってくると言うことなのだろう。
ダルビッシュは「自分の体は昨日までの食べ物でできている」と言うほど食事に気をつけている。
プロのスポーツ選手だけでなく、一般人でも食生活には気を配る必要があると思う。
この人の著書を他にも数冊読んで糖質を減らした高タンパクの食事をとることにする。