観光ランキング~コスタリカでの未知との遭遇
コスタリカは1949年に自国の軍隊を放棄した平和国家である。治安も中南米では良い方で、美しい景色と多様な生物種に囲まれ、2012年イギリスの調査機関の「世界で一番幸せに暮らせる場所」調査ではランキング1位に輝いた。
コスタリカの多様な生物種を堪能できる観光スポットを紹介する。
ランキング1位 モンテベルデ生物保護区
手塚治虫の「火の鳥」のモデルになったケツァールがいる熱帯雲霧林。ルビーの胸とヒスイ色の翼にブルーの長い尾羽が美しいケツァールに会いたければ、12月から4月がお勧めだ。
モンテベルデ生物保護区は標高1100m〜1500mの地点にあり、ほとんどいつも霧や雲に覆われているので、風がある時は寒く感じることもある。園内に架かる大小のつり橋からは、樹冠に住む野鳥の観察もできる。
ランキング2位 ココ島
コスタリカの沖550kmに浮かぶ孤島。ほとんど手つかずの自然が残されており、島にはココ・フィンチなどの固有種が鳥類で3種類、魚類では2種類、植物では70種類もある。
アメリカの映画監督スティーヴン・スピルバーグの「ジュラシックパーク」に登場するソルナ島とヌブラル島のモデルとも言われている。切り立った崖は、洋上から見ても美しく、雨期には約70もの滝が表れる。
「ジュラシックパーク」の撮影のほとんどはハワイで行われたが、この滝のシーンは「ジュラシックパーク」の冒頭に使われている。1997年に世界自然遺産として登録された。
ハンマーヘッドシャークの群れやイルカやマンタにも会えるダイビングスポットとして有名だが、上陸も可能。
ランキング3位 トルトゥゲーロ国立公園
ジャングルの動植物をボートに乗って散策する、エコツアーリストに人気の観光スポット。
ガイドも兼ねているボートの運転手が、水上を走るグリーン・トカゲやイグアナ、ナマケモノやクモザル、美しい色の鳥やカエルなどを目ざとく見つけては解説してくれる。
トルトゥゲーロの名前の由来にもなっているウミガメが産卵する7月から9月が観光のハイシーズン。
番外 コスタリカ国立博物館
1930年代、コスタリカのジャングルで花こう岩で作られた不思議な球体が多数発見された。周りにあった遺跡から西暦300~800年に作られたと推定されるが、当時の技術でここまで完ぺきな球体を作るのは難しいはずで、南米のオーパーツ(場違いな工芸品)と言われている。
ジャングルまで観光に行かなくても、コスタリカ国立博物館で展示品を見ることができる。