ひじきの煮物で寿命が1時間減る?!損失余命って知ってた?【できる男は超少食、それで寿命は何秒縮む?】
最近読んだ本感想まとめ。
一つの本で1記事書くほどではないがでも記録として残して起きたい。サクッと何冊かまとめて本のレビューをする。
できる男は超少食 -船瀬俊介-
一人暮らしをすると食生活が完全に自分の管理下に置かれる。コンビニ弁当やカップ麺で済ますのも、凝った料理を作るのも自由だ。
できるだけ健康でいられる食事をしたいと思う一方、食費をできるだけ削りたいと思う。
そうなってくると少食でいい。むしろ少食の方がいいというのは魅力的なキーワードである。
ヨガの教訓に腹八分目で…
- 腹八分目で医者いらず
- 腹六分目で老いを忘れる
- 腹四分目で神に近づく
ということわざがあるそう。腹8分目でで医者いらずは聞いたとこあったが、そのあとの続きがあったとは。
腹4分目で神に近づくことができるなら、ちょっとチャレンジしてもいいかもれない。
有名人や業界人を例にするのはいいが…
前半は一日一食がどれだけいいかを述べている。有名な芸能人やスポーツ選手の例を使って説得力を高めている。
また、細かくいいところだけ箇条書きで書いているイメージの本だ。そしてそれぞれの証拠として有名人たちだけでなく、医学や栄養学に携わっている人の言葉を引用している。
抽象的すぎて説得力に欠ける
証拠としてあげるのはいいのだが、軽い噂くらいの「あの有名人は少食だから健康だ!元気だ!」というレベルの抽象的な例示が多い。
どのくらいの食事で今までどれくらい続けていて、どういう効果があった。などの具体的な情報が欲しかった。
気になればインターネットで調べれば出てくるだろうが、その辺は書いて欲しかった。
情報の意味が曲解される恐れがある
ある人が書いた本には「〇〇することがいい!」とあるからこれが正しい。というような書き方が多い。「これは悪い!」と否定的な断言も多く見られる。
結論部分だけ持ってくると受け取る側によって意味を取り違える気がしてならない。また、この本の著者が少食がいいこと面のことしか紹介していない部分も信憑性にかける部分がある。
個人的には表面部分の情報だけかき集めたようなこの本はネットの記事でも読んでいればわかるような情報ばかりな気がしてならない。
できる男は超少食を読んで
少食について否定的、興味がない人にとっては「少食って実はいいんだよ!」という軽い感じで読める。
しかし、少食について肯定的、興味を持っている人にとってはちょっと大雑把すぎる。よって実践的な本ではないなと思う。
あくまで個人的な主観だ。
それで寿命は何秒縮む? -半谷輝己-
損失余命という言葉を知っているだろうか。自分は知らなかった。あらゆる物事に対してリスクを数値化したもののことをいう。
その数値とは寿命がどれだけ縮むかという。面白い考え方だ。これを一回食べると寿命は何分何秒縮む。みたいなことである。
日本人の平均寿命は1日2時間伸びている
こう書くとめちゃくちゃすごいスピードで平均寿命が伸びている気がするのは自分だけだろうか。
年単位に直して換算すると12年間で1歳平均寿命が伸びているという。こう見るとそうでもない気がする。
自分が後60年生きるとすると今の平均寿命より5歳分も長くなるという。男性で80歳らしい。60年後には単純に85歳になっている。
食べ物のリスクを損失余命で見ると
これは面白い。コーヒー一杯で寿命が20秒減るという。
なんだか一杯飲むだけで20秒も減ると思うと恐ろしいものに思えるが、30年間2杯ずつ飲んでもたった6日間寿命が減るだけだ。
30年間も飲みたいコーヒーを我慢する方が体に悪そうである。
ひじきの煮物は約1時間も寿命が減るそうだ。これはちょっと無視できない数字だ。どうやらひじきに含まれる無機ヒ素というものがいけないらしい。
別にひじきを食べたら死ぬわけではない。参考程度に聞くべし!興味がある人はきちんと調べて見るといいと思う。
食べ物ではないが、タバコは一本吸うごとに12分寿命が減るという。これはなんとなく理解できる数字ではある。
ひじきの煮物がタバコ5本分とはにわかに信じられない話である。
損失寿命とは一体なんなのか
損失寿命という概念自体は昔からあったそうだ。単純に物事のリスクの面でしか見ないため、信じ切って「あれを食べるのは危ない。これするのは危ない」と思うのは間違いだ。
簡単に説明すると膨大なデータから算出したリスクの平均値らしい。だからコーヒーを飲んだから本当にきっかり20秒寿命が縮まるかというとそうではない。
ただ、コーヒーを飲むこととひじきを食べることは圧倒的にひじきの方が体の影響がでかいんだなーくらいの気持ちで見るのが正解だと思う。
あまりここで詳しく説明しても誤解されかねないので、興味がある人はきちんと本を読んでほしい。
安心と安全は違う
安心と安全の違いをパッと説明できるだろうか。自分は全く知らずに使っていた。この本で初めて違いがわかった。
安全というのはある基準があり、それを満たしていることを指す。ということは基準が変われば安全というレベルも大きく変わってくるということだ。
一方、安心という言葉は主観的なイメージで不安が取り除かれている状態を指す。人それぞれの知識や考え方で安心のレベルは変わってくる。
信号で例を出せば青信号であれば「安全に渡れる」。赤信号でも左右確認して100m先に何もいなければ、「安心して渡れる」。
赤信号を渡るのは安全は保証されていないが、自分の目で見て何もいなければ自分は安心して渡れるのである。
青信号でも信号無視する車が入れば安全なはずなのに安心して渡ることはできない。
それで寿命は何秒縮む?を読んで
損失余命について少ししか紹介しなかった。他にもこの本には食べ物やタバコ以外にも放射線や病院での検診についての損失寿命もわかりやすく説明してある。
興味があれば是非読んで見ると面白いと思う。