観光ランキング~モルドバで高級ワインに酔いしれる旅
ワインと言えば、フランス、ドイツ、イタリアなどが有名だが、ヨーロッパの王侯貴族がモルドバワインを愛し、自国にワイナリーを作るようになったのが起源である。
モルドバでは、温暖な気候と栄養豊かな黒土のため良質のぶどうが採れ、紀元前300年からワイン作りが行われており、ロシア連邦大統領や英国王室御用達ワインの産地でもある。
物価が安いのでビンテージのワインが日本よりもずっと安く手に入る。観光スポットになっているモルドバのワイナリーをランキング形式で紹介する。
1位 ミレスチ・ミーチ
ミレスチ・ミーチは、首都キシナウの南西にある村で、キシナウからは車で約20分。16世紀にワイナリーができてからずっと、天然肥料のみでぶどうを生育し、収穫も機械を使わずすべて手作業で行っている。
搾ったぶどう汁は樫樽にて自然発酵を待ち、熟成するまで数年から数十年寝かせるぜいたくな製法で知られる。
地下30~80mにある地下貯蔵庫は人工的な調節を何もしなくても室温12℃、湿度96%に保たれており、ワインが熟成するのに理想的な環境だ。全長200kmのワインセラーは世界最大で2006年にギネスブックに登録された。
ミレスチ・ミーチワイナリーはヨーロッパの王室以外には販売してこなかった幻のワインだ。
最近は、アメリカや日本にも輸出されるようになったが、数は少ない。モルドバに観光に来たからにはぜひ味わっていただきたい。
2位 クリコバ
クリコバは首都キシナウの北約15kmにある街で、1952年ソビエト時代に設立されたソビエト連邦要人御用達のワイナリーがある。
キシナウの都市建設に使用した石灰岩を切り出した後の洞窟がワインの保管に適していることにソビエトの技術者が気づき、ワイナリーにしたという。
全長120kmに及ぶ迷宮のような洞窟にはヨーロッパの有名なワインが100万本以上保管されており、人類で始めて宇宙に行ったガガーリンやプーチン大統領のワインも保存されている。
最も古いワインはエルサレムから来た1902年産の過ぎ越し用のワイン。大統領の間を始めとする豪華な試飲室も観光ポイントになっている。
3位 プルカリ
首都キシナウから120km南東に下ったところにある村。1878パリ万博国際ワイン展示会で金メダルを取ったワインはプルカリのワイナリーで作られた。
ワインの製造工程の見学ができるほか、4つ星レストランが併設されており、試飲をして気に入ったワインをおいしい食事と一緒に楽しむこともできる。